2018.11のKCカップレポート

 シンクロなんてなかったと言わんばかりに既存のデッキやブルーアイズが大暴れする中KCカップが開催された今日この頃、皆さんいかがお過ごしだろうか。

 

 私はと言うと、久々のKCカップ参加でテンションが上がってシンクロで挑もうとしたのだが、ランクマッチの闇に呑まれてしまい結局ブルーアイズサイドに堕ちて1stステージを突破した次第である。

 BFで暴れたい人生だった……

 

 というわけで、今回は

 

 2018年11月KCカップ

 

の1stStageの感想について述べていきたいと思う。

 例によって、筆者は「やる気がないとブロンズまで落ち、やる気があっても万年プラチナ止まり」といった感じの実力なので、猛者の記事を期待している方は、他のブログを見ることをお勧めする。

 

 

 

 

 

・DLv7~10

 ユベルやらシンクロで遊んでいたので、今回もDL7からスタート。

 今回はテキトーなデッキで遊んでいたら全く勝てなかったので(環境デッキだらけ)、少し腰を据えてプレイ。昔使っていた剣闘獣をリメイクして運用。

 

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 主な変更点は炸裂装甲を2枚入れたことくらい。クリボールもしっかり3枚ガン積み。

 

 

 戦績の方は、案外色々と返り討ちにして順調に勝利。炸裂装甲クリボールがよく刺さる。アンティークギアアルティメットゴーレム相手にクリボール3連打したのは流石に可哀想だった。ブルーアイズが鬱陶しいからアルティメットゴーレムで上から殴るって発想、良くわかる。申し訳ない……。

 

 

 

 

 

・DLv10~15

 新パックをガンガン開封して、BFやドラグニティでイージーウィン!!

 

 

 ……まあ、現実はそう甘くはない。

 シンクロデッキの前に立ちはだかるのは、バージェストマ・カナディア底なし落とし穴 。大半のデッキでどちらか一方はフル投入されていたり、両方とも投入されていたりで大惨事。ドラグニティの神槍で罠を無効にしようにもチェーンされたら1:2交換されて終わる。無理。コズミックサイクロン等で1,2枚破壊したところで大抵の場合3枚ガン伏せのパターンが多いので結局対処しきれない。無理矢理シンクロを通しても分断の壁やらウェーブフォース、クレイモア辺りで吹っ飛ばされる。

 「デッキの半分以上が罠で構成されてるデッキばっかやん!」と完全に頭に血が上った状態でサイコショッカーや魔導戦士ブレイカーで殺意全開のセットカード封じデッキを作るものの、速攻魔法やモンスター効果が噛み合ってのらりくらりとやり過ごされたり、そもそも環境デッキに容赦なく叩かれたりして大迷走。完全に停滞。

 

 というわけで、完全に闇落ちしてついに環境上位デッキに手を出すことに。

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「ストラク1個買って何も考えずにテンプレ行動して勝利が得られるなら、私のデュエリストの魂など安いものです」

 

 楽して勝つにはこれしかない、というわけでブルーアイズデッキを解禁。

 ピンポイントすぎるスキル「マーキングカード」による初動の安定感が素晴らしく、無課金でカードが揃っていなくてもそれっぽく組めば結構戦える強いデッキ。デュエリストの魂はストラクと引き換えに売ってきた。

 

 

 環境デッキとはいいながらも、若干苦戦しつつなんとかDLv15に到達。遊戯王に関しては説明書は読まないタイプなので、相手のブルーアイズデッキの動きとかを見ながら学んだことも多い。

 ブルーアイズミラーではこの時点ではそこそこ負けてた。経験の差。

 ヴァンパイアにもボロボロ負ける。無理。

 魔導にも殆ど勝てず。

 マスクにもだいぶ負け越す。というか経験が足りなさ過ぎてデッキの回し方がお粗末。

 バスターブレイダーには見事にかもられる。

 仕方がないので環境デッキ以外から勝ち星を奪う。特に、規制で大幅パワーダウンした空牙団やアマゾネスを狩りまくって腕のなさを誤魔化していた。辛い。

 

 まあなんにせよ、今回はDLvが15まで下がらないぬるま湯仕様になっていたことが幸いし、無事にDLv15到達。

 ゲームでお手軽強キャラや強デッキを軽い気持ちで使ったはいいものの、思いっきりボコられまくって煽られまくるのはゲームあるある。その分、リンクスは煽り遮断できるから気にせずガンガン強デッキを試せて良い感じ。

 

 

 

 

 

・DLv15~DLv17

 

「やっぱりドラグニティとBFが諦めきれない……そしてブルーアイズで負けるのが精神的に来る……」 

 ということで性懲りもなくドラグニティとBFを使用。しかしながら、結局ドラグニティで7連敗、BFで4連敗くらいしてやはり諦めることに。このDLvになってくると何故か害悪ロックバーンデッキも増えてきて更に辛い展開になった。バージェストマ・カナディアと底なし落とし穴のせいですぐに止まる。

 仕方がないので、更なるデッキ変更。

 

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「相手のやりたいことを只管罠カードで封じ続ける……とにかく相手に気持ちよくデュエルさせない……そうか、これが君の愛なんだね」

 

 カードをガン伏せしてくるなら全部壊しちゃえばいいじゃない。というわけで、12次元宇宙相手フィールド全てを破壊するネフユベルデッキを解禁。

 この間このブログで紹介した型はやめて、攻略サイトから丸パクリ。ワンキルを防ぎやすい良デッキ。クリボールと禁じられた聖衣がネフユベルをより強固なものにする。

 

 

 ネフユベルを使い始めてからはいい感じに勝ち進み、無事DLv17に到達。

 ブルーアイズ相手にはネフユベルが良く刺さる。変なギミックを仕込んでいない限りは一方的にマウントを取れる。が、ブルーアイズといえば圧倒的なワンターンキルが持ち味なので、初期手札でユベルを頑張って召喚しないと負け濃厚。

 ヴァンパイアは大抵勝てた印象。強いヴァンプ使いが既に上がっていただけの可能性も高い。

 魔導は無理。時間短縮のためにも魔導書が見えた瞬間サレンダー安定。

 マスクは初動次第。ユベルが出せれば勝ちが見えてくるが、相手の動き方次第ではエネコンやらマスクのダイレクトアタック連打で無理矢理押し通される。クリボールが全ての鍵を握る対決になる。

 その他のデッキ相手でも勝ち筋はしっかりある。本当にクリボールと禁じられた聖衣が有能。ただし、ユベルを出すのに手間取ったりクリボールと禁じられた聖衣が引けないと一気にボコられることも多い。また、スタダを大の苦手としているので、シンクロデッキ(デュアルシンクロやドラグニティ)が速攻でスタダを出して来たらお手上げ。

 

 まあなんにせよ、負け込むこともなく無事にDLv15到達。

 罠だらけの環境に一石を投じるためにもユベリスト諸君にはこれからも頑張っていただきたいところ。

 

 

 

 

 

・DLv17~DLvMax

 まだ……終わっちゃいねぇ!!

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 ということで性懲りもなく3度ドラグニティとBFを使用。が、あっけなくBFはカモられる。しかし、新パック2週目でカードが潤ってきたお陰か、ドラグニティはDLv19昇格チャレンジにこぎ着けるところまで行く快挙を達成。やっぱりスタダで勝てると気持ち良い。

 しかし、ドラグニティの活躍もここまで。DLv19昇格試験で、

 

自分「お、ネフユベルじゃん、さっさとスタダ召喚して勝っちゃおう」

相手「初手ヤクシャ召喚、ターンエンド」

自分スタダ召喚、ヤクシャを攻撃、爆殺!」

相手ヤクシャの効果でユベル召喚、俺のターンドロー、ザ・カリキュレーター召喚、スタダを攻撃!!撃破!!エンドフェイズにユベルの効果でザ・カリキュレーター破壊!」

自分ザ・カリキュレーター搭載型とかレジェ周回用デッキかな?まあいいや、2体目のスタダ召喚、これで次のターンスタダでユベルを破壊して――」

相手「2体目のザ・カリキュレーター召喚!スタダを攻撃!撃破!」

自分「は?」

 

 というスタダピンポイント対策初期手札を相手に揃えられてしまい、集中が切れて一気に後退。あっという間にDLv17へ。本来得意な相手であるネフユベルでも、カリキュレ2枚とヤクシャ、ユベルが揃うとスタダが負ける。

 なんとか色々なデッキを駆使して這い上がろうとするも、DLv17に様々な実力のプレイヤーやデッキが集うカオスな環境に対応しきれず停滞。DLvが下がらないLv帯が広がってしまった影響は結構大きかった。

 

 

 ……そして、勝ち方に拘れなくなった筆者は再び戻ってくることになる。

 

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「俺は飢えている……渇いている……勝利に!」

 

 ブルーアイズデッキ、再び。俺は勝利をリスペクトする!

 変更点は魔導戦士ブレイカーをライトロードマジシャンライラにしたことなど。ブレイカーは魔法罠を破壊しつつ自分も戦闘に参加できるため、コスモブレインがいなくなった後に引くと心強かったりしたのだが、デッキの方針を変えるために入れ替え。伝説の白石を3枚にして、初手でブルーアイズが引けなかったときにライラの墓地3枚肥し効果を使ってブルーアイズや伝説の白石を墓地に落とす戦術に切り替えた。

 

 ブルーアイズデッキにしてからはいい感じに勝ち越し続ける。ライラの墓地肥しで綺麗に蘇生カードだけを落とす事故が多発したり、ビンゴマシーンで白き霊龍2枚とブルーアイズ1枚を指定したら大抵ブルーアイズが選ばれたりといった課金パワーの差を感じたりもしたが、かなり強かった。

 デッキを組んだ当初はブルーアイズのサーチ要員程度にしか見ていなかった伝説の白石がシンクロ召喚で窮地を救いまくっていたのを見ると、ほんとに今回のMVPは伝説の白石だった。蒼眼の銀龍の詰め性能と展開し直し性能が高すぎて、中盤以降に白石引いてシンクロの条件満たせた時は毎回ガッツポーズしてた。

 

 

 ブルーアイズミラーは熾烈な読みあいと運勝負。先にジャンプボール取った方が勝ち、っていうくらい極端な試合。このKCカップでだいぶ使い慣れたお陰でそこそこ勝ち越せるようになった。

 ヴァンパイアは無理。狡猾な落とし穴を初手で伏せることができれば一応細い勝ち筋は残る。本当に細い勝ち筋なので、拾うことはかなり難しい。

 魔導は無理に近いが、初手次第といえば初手次第。禁じられた聖杯か狡猾な落とし穴が必須になる。パワーで一気に押し切れば行けなくはない。

 マスクは初手と読み合い。バックを破壊、除外しまくる。基本的には焦って攻めたら負けなので、来たるべき時が来るまで辛抱強く待って、魔法罠を全部破壊したら突撃。波紋のバリアウェーブフォースとかが非常に厄介なので、とにかく待つ。

 害悪ロックバーンは総力戦。禁じられた聖杯が勝負の鍵。ラヴァゴーレムの効果ダメージを消したり、アマゾネスの剣士を返り討ちにしたり。召喚するモンスターを1体にとどめるなど、ラヴァゴを警戒した立ち回りをしていきたいところ。ラヴァゴはシンクロ召喚でも捌けたりする。

 聖騎士は頑張って処理する。一気に全火力を集中させる。初手次第。

 武神はちょっとキツイ。自分から仕掛けにいかないこと。狡猾な落とし穴で一掃してから一気に叩くのが理想ではあるが、中々難しい。シンクロ召喚もカギになってくる。

 デュアルは相手のペースになる前に兎に角叩く。先手必勝。

 その他のデッキ相手でも大抵圧倒的パワーで殴れば勝てる。ライラと白き霊龍でバックを破壊、コスモブレインの効果や蘇生カードを絡めつつ一気に殴る。シンプルだけど強い。

 

 そして最終的に、DLvMaxチャレンジを2,3回繰り返した後に無事ゴール。

 本当はガチガチのシンクロデッキでゴールしたかったけれど、仕方ない環境だった(一応蒼眼の銀龍は使っていたけれど)。

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(95勝でフィニッシュ。ドラグニティとBFに拘り過ぎたのと、DLvMaxチャレンジが鬼門だった)

 

 

 

 

 

 

・環境デッキ感想

 

 罠カード大展覧会

 

 

 ……この一言に尽きる。

 相手の動きを阻害するバージェストマ・カナディアと底なし落とし穴、相手の攻撃力を大幅ダウンさせる分断の壁と銀幕、相手を破壊するクレイモア炸裂装甲、相手モンスター全てをデッキへと戻す波紋のバリアウェーブフォース……挙げだしたらきりがない。大抵のデッキが躊躇いなく初手で2,3枚魔法罠を伏せてくるとんでもない環境。魔法罠除去札1,2枚程度じゃ全然追いつけないレベルの罠による包囲網。

 罠カードをガン伏せするデッキの代表としては、マスクヒーローや害悪ロックバーンが挙げられる。その他の様々なデッキも今回は罠カードマシマシ構成になっている傾向だった。

 

 しかしながら、罠を警戒するデッキを組んだ場合、今度は今度でブルーアイズデッキの圧倒的パワーで叩き潰されるという救いようのない環境となっている。

 

また、罠カードを多用しないものの、ソリティアで確実に相手をワンターンでで葬り去るヴァンパイア、魔導書で相手カードを除外しつつサイレントマジシャンの超火力でぶん殴るサイマジ魔導、DNA改造からの融合召喚で相手のありとあらゆる行動を封じて勝つバスターブレイダー、辺りは今回よく見かけた。終盤になると安定感が非常に高く戦闘で負けることが殆どない武神も良く見かけるようになった。

 その他のデッキも非常に種類が多く、時代遅れの恐竜デッキからマーキングブルーアイズとサイマジ魔導を組み合わせたクレイジーなデッキ(このデッキに至ってはDLvMaxチャレンジで出てきて失敗させられた)、コドモドラゴンからのブルーアイズソリッドを狙うデッキ、果てはトレジャーパンダをフル活用したエクゾディアデッキまで様々なものが見受けられた。

 

 

 ……さて、ここからは普段通り個人的な感想を述べることにする。

 新パックを大量に開封して意気揚々とシンクロデッキで臨んだ今回のKCカップだが、「シンクロデッキは親の仇だ!!ここで成敗致す!!」っていうレベルでバージェストマ・カナディアと底なし落とし穴が搭載されていて正直しんどいKCカップだった。実際シンクロに根深い恨み持っている人は多いかもしれないが

 結局勝ち上がるときに使ったのは主にブルーアイズという、釈然としない結果になってしまった。まあでも、段々ブルーアイズデッキの回し方が分かってきてマスクヒーロー相手に読み合いでキッチリ勝負できるようになったときは楽しかったので、結果的には面白いKCカップだったと思う。勝つためだけにサイレントマジシャンの課金をするかどうかも一瞬迷ったりしたので、出費面をゼロに抑えられたという面でもブルーアイズには感謝。サイマジさんだけリアルマネーじゃないと1ストラクすら手に入らないの辛い。BFやドラグニティのリベンジはまた今度ということで……。

 また、武神が新パックで大幅強化されたこともあり、今後武神が流行って武神メタとして「透破抜き」を3積みするのが流行ったりしたら、クリボールが完全にお亡くなりになるのではないかという危惧があったりなかったりする。クリボールが死んだら困るので対策を書いておくと、とにかく壁モンスター並べたりジュラックプテラを守備表示で並べたりして、武神デッキのデッキ切れを狙うのがお勧め。皆も武神対策にデッキ切れ勝利を狙う構築をしよう!(必死)

 また、今回DLv15まではDLvが下がらず、更にDLv17からも下がらないというぬるま湯調整が入ったせいか、DLv17が魔境と化していて非常に困惑した。最近始めたばかりでユベルの効果を一切知ってなさそうな人もいてビビった。基本的にはライト層に優しい調整になって良かったのだろうけど、これまで以上にメタを張って勝ち上がるデュエリストには厳しい環境になりそうな予感がする。筆者もU.A.やアマゾネスが流行っていたときに通常魔法カード「戦士抹殺」を3積みするくらい殺意むき出しのメタを張るデュエリストなので、それに関しては少し悲しい感じがする。圧倒的なパワーデッキで素早く魔境を抜けるのが正解となるのか……。

 

 それでは、そろそろ今回の記事は終了とさせていただくことにする。

 どうもありがとうございました。