第4回KCカップレポート(一応1stStage突破)

 春先の慌ただしい時期にKCカップが開催され、プレイ時間が中々取れないデュエリストたちが頭を抱えている今日この頃、皆さんいかがお過ごしだろうか。

 

 私はと言うと、「プレイ時間あんまり取れなさそうだな」と思いつつも週末にガンガンプレイし、上手いこと短時間でDLvMaxにたどり着いてしまって、自分でも驚いているところである(多分DLv10以下はランクが下がらない仕様のお陰)。

 せっかくなので、時間があれば少しだけでも2ndStageをプレイしたいところ。

 「DLv19止まり野郎」という常套句が使えなくなってモヤモヤしているので、複雑な気分ではあるが……

 

 というわけで、今回は2018年4月に行われている、

 

 第4回KCカップ

 

の1stStageの感想について述べていきたいと思う。

 例によって、筆者は「やる気がないとブロンズまで落ち、やる気があっても万年プラチナ止まり」といった感じの実力なので、猛者の記事を期待している方は、他のブログを見ることをお勧めする。

 

 

 

 

 

・DLv7~10

 強化蘇生をゲットするためにそこそこランク戦をしていたので、今回はDLv7からのスタート。

 で、今回はDLv10まではランクダウンしない優しい世界なので、色々なデッキを試しながらプレイすることに。

 アロマージ、アロマスピンクス、恐竜、磁石の戦士辺りで色々とデッキやスキルを弄りながら使っていた。

 

 戦績自体はというと、勝ったり負けたりと結構微妙な感じでDLv10到達。対戦相手のデッキもかなりばらけており、対策するのは不可能に近かった。

 

 

 

 

 

・DLv10~15

 

 DLv10までの悪い流れを抱えたまま、大迷走。

 基本的には前回の記事で紹介したアロマージデッキを主軸にして、負けがこんできたら他のデッキを使うという方針で戦っていたのだが、それが不味かった。

 

  1. アロマージで戦う
  2. フレグランスストームを積んだアロマージデッキに2,3回カモられる
  3. 他のデッキに変える
  4. 普通に環境デッキに狩られてボコボコにされる
  5. アロマージに戻す
  6. 再びフレグランスストーム搭載型アロマージにカモられる

 

 ……という、見事な負けループにはまる。

 アロマージを使っていないときはマッチングしないのに、いざアロマージデッキを使い始めた瞬間突然湧いてくるフレグランスストームがあまりにも理不尽だった。

 

自分「墓地の薔薇恋人を除外し、ベルガモットを召喚!よし、これで大幅有利展開――」

相手「はいはい、フレグランスフレグランス」

自分「」

 

 ……一応、アロマージにフレグランスストームを積む理由はちゃんとあり、環境で一番多いと言われる森羅相手に刺さることと(勝てるかどうかは別)、ついでにアロマージミラーも楽々制せるという2点から、どうやらアロマージにフレグランスストームを積むのが流行っているようだ。

 そんなこんなで迷走し、中々勝てなくなってしまう。磁石の戦士デッキも上手く扱えず、恐竜やアロマスピンクスでは負け越す……と完全に駄目な流れに。

 KCカップ開幕前は「磁石の戦士で満足するしかねぇ!」と意気込んでいたが、蓋を開けてみればご覧の有様。

 

 

 だがしかし、活路はあった。

 そう、多少ダーティーではあるが、楽して勝てるデッキがあったのだ。

 

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「忘れちまったぜ……満足なんて言葉」

 

 迷走した挙句手に取ったデッキは、害悪デッキと名高いディスティニードローロックバーンデッキ

 生憎、底なし落とし穴は1枚も持っていないので、様々なカードで誤魔化しながらプレイ。翔のイベントで手に入ったサブマリンロイドが案外優秀で、壁として機能しつつも直接攻撃で殴れるので非常に強力。呪魂の仮面も時代遅れではあるが、相手をロックするのに一役買ってくれて中々優秀だった。その他のカードは大体テンプレ通り。

 

 

 で、このデッキにした途端、ガンガン勝ち越せるようになり、そのまますんなりDLv15に到達。

 相手がどんどん疲弊していって勝手に沈んでくれるので、非常に楽だった。全力でロックを破りにきても、バーン速度がギリギリ上回る試合も多かった。完全にヒール役。もっとも、前回のKCカップでも鹵獲装置で害悪戦法を披露してはいたが……

 

 森羅相手なら、相手の展開力をラヴァゴーレムで利用したり、適当にロックしたりダメージを与えれば案外勝てた。

 アロマージ相手だと若干キツイが、アロマガーデンさえ引かれなければ全然勝てるレベル。引かれてしまった場合は、肥大化をベルガモットに二重掛けしてアマゾネスの剣士で殴るしかないが、一応は勝ち筋がある。

 シーステルスデッキは殴り合いに特化したデッキになっていることが大半なので、殴り合いに付き合わずにロックバーンしていれば勝てる(たまに負けるが)。特に、アトランティスとサブマリンロイドの相性が良く、サブマリンロイドの場もちが素晴らしい。図らずも機能してくれた。

 トビウオデッキは、ラヴァゴーレムと肥大化、そしてサブマリンロイドを駆使して戦えば結構勝てる。アトランティスを出してくれれば、サブマリンロイドで相手の攻撃をシャットダウンできるので、相手の行動を制限できる。

 エイリアンデッキは、普通にロックバーンしていれば勝てる。相性も良い。

 D-HERO相手も大抵勝てる。

 その他のデッキ相手でも、大抵の場合は何かしらの勝ち筋があるし、テキトーにロックバーンしておけば勝手に相手が疲弊していくので楽だった。ただし、ロックバーン同士のミラーマッチになると全く勝てないので、その時は諦めることになる(幸い、DLv10~15では一回しかマッチングしなかった)。

 

 という訳で、何も考えずに楽な感じでDLv15到達。

 楽に勝てるというのは素晴らしい(闇堕ち)。

 

 

 

 

 

・DLv15~DLvMax

 ロックバーンデッキ使用中、

 

「姑息な手を……」

「魂までも腐り切ったか!」

 

……という心の声が聞こえなくもなかったので、取り敢えずデッキ変更。

 

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 白羽の矢が立ったのは、KCカップ前から使いたかったデッキである、磁石の戦士

 DLv15までは嵐を積んだり、ガイアプレートを2枚刺したりしていたが、最終的にはこういった形に落ち着いた。スナイプストーカーを持っていなかったので、死者への手向け暗黒の雷で代用。むしろ、安定性だけならスナイプストーカーよりも上。2/3という確率は全く信用ならない……。

 DLv15を超えてからは、デッキの使い方をしっかりとマスターし、3,4ターン目でワンターンキルを決めて一気に勝つという勝ちパターンを遂行できるようになった。エネコン強化蘇生は偉大。

 

 大体の使い方としては、

  • 磁石の戦士δ電磁石の戦士βを墓地へ落とし、強化蘇生で蘇生
  • 磁石の戦士δや磁石の戦士βを出し、ダウンビートを使って電磁石の戦士β召喚

を行い、相手のターンに一気に電磁石の戦士βで墓地肥やし&デッキ圧縮を行う。

 で、返しのターンに、

 

  • エネコン磁石の戦士δをリリースして相手モンスターを奪い、磁石の戦士δの効果でバルキリオン召喚、ついでに追撃用のモンスターも召喚。
  • 暗黒界の雷死者への手向け磁石の戦士δを捨てつつ相手カードを破壊、磁石の戦士δの効果でバルキリオン召喚
  • 上記二種類の混合パターン
  • 更にできれば、伏せていた強化蘇生で磁石の戦士を蘇生させて追撃
  • 更にできれば、手札のガイアプレートを特殊召喚して追撃

といった、豊富なワンターンキルで相手を打ち負かす。スピード感溢れるデュエルができる上に、勝率も高め。強い。

 反面、事故率もそこそこ高く、リスタート無しではまともにデュエルできない。手札事故だけで3連敗することもある。また、一撃で決めきらないとその後はジリ貧になるし、かといって穏やかにデュエルをしていたのではデッキパワーが足りずに負ける。とにかく1ターンで相手を仕留めることが大事。

 詰めデュエルが得意なデュエリストにはお勧めのデッキとなっている。

 

 

 森羅相手なら、強化蘇生や電磁石の戦士βで相手の破壊効果から逃れつつ相手のターンを凌ぎ、返しのターンにエネコンコントロール奪取や除去札を絡めたワンターンキルを行えば勝てる。除去札を絡めた下級ビートでも一気に殴り勝てるので、相手が動かない場合でも自分から仕掛けることが可能。死者への手向けと暗黒界の雷がとにかく森羅デッキに刺さる。勝てる要素は十分備わっている。DLv15以上では森羅デッキの使用率が体感5割を超えていたので厄介だったし、運次第では普通に負けるが、対戦を嫌がらずに的確に捌けば十分勝てる。とにかく大切なのは、エネコンの使い方。殴って下級モンスター(主にリーフ)を砕きつつ、手札からエネコンを発動してレギアを奪ってワンターンキルを成立させたいところ。

 機械天使相手でも、強化蘇生や電磁石の戦士βでダキニの除去効果を上手くかわし、返しのターンでエネコンや除去札を絡めてワンターンキルを行えば勝てる。手札が事故らない限りは、安定して勝てる。

 D-HERO相手だと、どちらが良いカードを引くかの勝負になる。こちらとしては短期決戦で終わらせないと勝てないので、やるしかないのだが、相手の防御札の引き次第では負けてしまうことも多い。分断の壁を使われると悲惨。それでも、引き次第では十分勝てる勝負。

 シーステルス相手なら、とにかく相手の場が整う前にワンターンキルを決めるのが大切になる。展開されてしまうと負け濃厚。といっても、リスタート込みでのワンターンキル成功率がそこそこ高いこのデッキなら、十分勝てる相手。最悪、コズミックサイクロンもあるので誤魔化せる。

 トビウオ相手でも、ワンターンキルを決めてしまえばどうにかなるし、強化蘇生や電磁石の戦士βでトビウオの効果をかわすことも可能。

 エイリアン相手でも、電磁石の戦士βや磁石の戦士δにカウンターが載せられるのはあまり気にならないし、こちらのタイミングでワンキルを仕掛けられるので、結構楽な相手。電磁石の戦士βや強化蘇生で相手のカード破壊効果やコントロール奪取をヒョイヒョイ避けられるのも強み。といっても、何らかの要因でワンキルが不成立になってしまうと、返しのターンにバルキリオンを奪われて大惨事になることもある。一撃で決めきるのが大切。

 アロマージ相手だと、ベルガモットを出されたり回復されたりするとかなり面倒になってしまう。幸い、向こうには序盤にこちらを止める手段が限られるので、速攻で決着をつけたいところ。また、電磁石の戦士βの効果を使う場合は、なるべく相手のメインフェイズで使うこと。ローズマリーに殴られると、効果を使えないまま散ってしまうので注意。

 ロックデッキ相手でも、とにかく速攻でケリをつけるのが大切になる。コズミックサイクロンや暗黒界の雷が引けていれば、かなり心強い。

 デーモンデッキもDLv15以降ではよく見かけるようになったが、あまり対処法は分かっていない。取り敢えず、破壊効果は電磁石の戦士βと強化蘇生で避けられるので問題ない。が、ワンキルしようとしたらデーモンがフィールドに特殊召喚されたりするので、一筋縄ではいかない。それでもやるしかないので、無理矢理にでも相手のLPを削り切るべし。

 暗黒界デッキは、スキル「デュエルスタンバイ」の使用率が非常に高く、取り敢えず「デュエルスタンバイ」が見えたら、何も伏せずにモンスターだけ召喚して殴っていればそれでいい。なるべく墓地肥やしとデッキ圧縮はしておきたいので、相手ターンになった瞬間使うことを絶対条件とするなら、強化蘇生を伏せてデッキ圧縮に利用したいところ。で、相手が耐えきれずに動いて、レインを召喚して磁石の戦士δたちを破壊してきたら、バルキリオンを特殊召喚して一気にワンターンキルで片づける。暗黒界相手のときだけ、多少立ち回りが変わって来るので注意。

 

 

 ……といった感じのプレイングを繰り広げ、一度4連敗してDLvが落ちて失速したりもしたが、無事にDLv19到達。

 強化蘇生があるのに何故か電磁石の戦士βを墓地に送らなかったり、バルキリオン召喚に必要な磁石の戦士が墓地に揃っていないのに電磁石の戦士δを墓地へ送ったりといったプレイミスを連発していたが、なんとかなった。

 そしてその後、「4連勝→敗北→2連勝」で無事にDLvMax到達。いつぞやのKCカップから、5連勝しなくてもよくなったので精神的にもだいぶ楽だった。環境デッキが蔓延しているDLv帯なら、磁石の戦士は強い。

 

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(77勝でフィニッシュ。ロックデッキと磁石の戦士様様である。ついでに言うと、磁石の戦士デッキの原型を公開していた攻略サイト様様。

 

 

 

 

 

・環境デッキ感想

 

 森羅森羅森羅森羅森羅!!!

 

……って感じの環境だった。第2回KCカップにおける、機械天使大量発生に近いものがある。ミニパックとカードトレーダーで組めるお手軽さも魅力的。相手のカードを大量破壊するパワーと無限の展開力が魅力。手札事故の多さと、防御札の薄さがネックだが、他の要素は全部強い。

 

 で、森羅に強く出られる機械天使がまたも環境トップ……かと思いきや、この数か月で機械天使に強いデッキが台頭してきたせいか(エーリアン、D-HERO、その他大量展開デッキ)、機械天使一強という環境にはなっていない様子。一定数は存在しているが、そんなに数は多くない。というか、機械天使に散々辛酸を嘗めさせられたデュエリストが多いせいか、「機械天使絶対倒すマン」と化しているデュエリストも多く見受けられた。かく言う筆者もその一人。

「機械天使!懺悔の用意はできているか!」

 

 ……で、森羅の次に多かったのはD-HERO。「ストラクチャー+エドのドロップ+最新メインボックス」という中々の構築難度だが、何故か多かった。対応力も高く、手札も一切枯渇せず、機械天使などの環境メタをガッツリ張っている強いデッキ。打点の低さが唯一の短所か。

 その後は、エイリアンシーステルストビウオ辺りが同率。で、アロマージデーモンロックデッキ暗黒界辺りががランクインしてくるといったところか。DLv16辺りまでならアンティークギアスピンクス剣闘獣も多かった。磁石の戦士は殆ど見かけなかったが、使用デッキが環境デッキに偏る2ndStage以降は多分使用率が上がる。未だ息を潜めているギアギアの存在も怖い(筆者は1,2回見かけた程度)。

 

 今回のKCカップに関しては、カード単位で環境を見るのはほぼ不可能。しいて言うなら、「天罰」や「神の摂理」などの効果モンスター封じや、汎用性の高い「コズミックサイクロン」の採用率がそこそこ高い程度。だが、それらのカードすらもデッキによっては一切採用されないこともあるので、何とも言えない。

 

 

 ……さて、ここからは個人的な感想を述べることにする。

 当初の目的通り、磁石の戦士で暴れ回ってDLvMaxにはなれたので、気持ちよくデュエルできたKCカップとなった。ロックバーンデッキに手を染めたことに関しては何とも言えないが。

 ただし、「ワンキル特化」という磁石の戦士デッキの神髄を理解できていなかったため、最初はかなり苦労して運用していた気がする。「リスタートじゃワンキルするための火力がでねーじゃん!」って言いながらラスギャン型のデッキを組んだりして、悪戦苦闘していた。

 また、今回はDLv10まではランクが下がらない仕様に変更されたので、そのおかげでDLvMaxになりやすかったのではないか、とも考えている(実質、全員DLv10以上が保証されているので、前回のKCカップよりも全員のランクが底上げされやすい)。ぶっちゃけ、簡単に報酬が貰える方が負担も少ないので、歓迎ではあるが。

 

 まあ、なんだかんだで今回も楽しめた。特に、相手ターンでも自由にサレンダーできるようになったのは大きく、負けが確定した瞬間さっさとサレンダーして次に移れるようになったので、ストレスフリーになった。以前だと切断してサレンダーの代わりをする人も多かったので、切断されて切断処理待ちの時間を無駄に過ごすことも多かったが、それも少なくなって非常に快適。

 

 それでは、そろそろ今回の記事は終了とさせていただくことにする。

 どうもありがとうございました。