芝刈り磁石の戦士デッキの使い方

 KCカップやイベント等も落ち着き、多くのデュエリストが休息モードに入っているであろう今日この頃、皆さんいかがお過ごしだろうか。

 

 私はというと、案の定KCカップ終了後に燃え尽き、「古代の機械究極巨人を対人戦で3回召喚する」というミッションだけをこなした後、対人デュエルから離れて過ごす日々を送っているところである。「新パック周回&強化蘇生3枚入手」を次のKCカップまでにこなせればいいのだが、いかんせん馬力がない……。

 

 

 さて今回は、この間のKCカップで少しだけ使用した芝刈り磁石の戦士デッキの紹介をしたいと思う。

 

 最近は「ダウンビート」を用いたもっとスマートなデッキも構築されているし、その上筆者の実力ではDLv17で大ブレーキを喰らう不本意な形で終わってしまったこのデッキだが、今までのデュエルリンクスでは中々存在しなかった興味深い構築となっているので、墓地肥やし系のデッキに興味があるデュエリスト諸君の参考になれば、幸いである。

 

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構成

モンスター

地球巨人 ガイア・プレート ×2

磁石の戦士マグネット・バルキリオン ×2

ライトロード・マジシャン ライラ ×2

磁石の戦士δ ×3

タックルセイダー ×1

電磁石の戦士β ×1

磁石の戦士γ ×3

磁石の戦士β ×3

磁石の戦士α ×3

(合計20枚)

 

魔法

隣の芝刈り ×3

(合計3枚)

 

古代遺跡の目覚め ×3

分断の壁 ×1

八式対魔法多重結界 ×1

フォースフィールド ×2

(合計7枚)

 

スキル

リスタート

 

 

 

デッキコンセプト

 

 隣の芝刈りライラを使って一気に墓地を肥やし、そこからバルキリオンガイアプレートといった高打点モンスターの召喚、並びに古代遺跡の目覚めという強力除去カードの発動へと繋ぎ、それら3種類のカードによって相手を粉砕することを得意とする、デュエルリンクスでは珍しい墓地肥やしデッキ。

 

 ハマれば強力で、相手を完璧に抑え込めるほどの爆発力を持つ。特に現在のブラックマジシャンデッキ相手だと、古代遺跡の目覚め隣の芝刈りの2つを序盤で引き当てておけば、高確率で相手に何もさせないまま勝利できる。

 対戦中、猪突猛進やエネコン、クロスソウル辺りを重く感じたので、八式対魔法多重結界フォースフィールドを採用。除去耐性のなさがネックとなるバルキリオンガイアプレートだが、これである程度はカバーできるように。

 

 欠点はその安定感のなさ。隣の芝刈りライラが引けなかった場合も厄介だが、墓地に上級モンスターたちや古代遺跡の目覚めを大量に送ってしまった場合は悲惨な結末が待っている。また、隣の芝刈りが手札でダブってしまった場合も苦しい展開になる。

 それ以外にも、コントロール奪取に弱い点や、ロックデッキ相手だと身動きが取れなくなる点が悪い意味で目立つ。特に、ロックデッキはどの環境でも一定数存在しているので、対ロックデッキを諦めざるを得ないというのはデュエルリンクスにおいては致命的な欠点となる。

 

 最近話題の「ダウンビート」や「強化蘇生」を用いて電磁石の戦士βをフル稼働し、「嵐」でバックを一掃しつつぶん殴るタイプのデッキには様々な面で劣っているので、組めるようならそちらを組みたいところ。こちらのデッキが勝る点は、単純な墓地肥やしの量。その豊潤な墓地(?)を利用するために古代遺跡の目覚めを3枚も積んであるので、上手く差別化したいところ。

 

 

 

カード紹介

 

・地球巨人 ガイア・プレート

 このデッキのエースその1。

 

 戦闘時(自分、相手のターン両方)に戦闘相手の好守を半分にする効果を持つ。つまり、実質攻撃力5600の超大型モンスターとなるわけだ。

 下手な上級アタッカーどころか、現在実装されているモンスターほぼ全てに対して上を取れる超高打点は圧巻の一言に尽きる。

 自分のスタンバイフェイズ毎に墓地の岩石族1体を除外し続けないと維持できないが、このデッキならそこまで気にならないコストなので問題ない。

 また、ガイアプレートは墓地の岩石族2体を除外して特殊召喚することもできるが、モンスター2体をリリースしての通常召喚も可能なので、墓地に岩石族がいない場合は「岩石族2体をリリースして通常召喚→2ターン後までの墓地コスト確保!」というプレイングも可能。覚えておいて損はない。

 

 短所は除去耐性のなさと表示形式変更に対する弱さ。前者の欠点は他のカードでカバーできるにしても、守備表示にされたときの脆さは無視できない。実質2000の防御力があるといっても、攻撃力2000オーバーが当たり前の現環境ではあっさり倒されてしまう。また、古代遺跡の目覚めで蘇生させる場合、強制的に守備表示で蘇生されてしまうので、蘇生タイミングには注意したい。

 

 

・磁石の戦士マグネット・バルキリオン

 このデッキのエースその2。

 

 攻撃力3500防御力3850の強力モンスター。

 大抵の相手には殴り勝てるし、寝かされても突破されにいので非常に優秀。

 テキスト通り素直に特殊召喚することは不可能に近いので、基本は磁石の戦士δの効果で特殊召喚したい。というか、このデッキだと隣の芝刈りによる荒っぽい墓地肥やしのせいか、ガイアプレートよりも先に出番が来ることが多い。超大型切り込み隊長。

 2枚投入の理由は、その隣の芝刈りによる事故を減らすため。1枚だけだと隣の芝刈りで墓地に送られて泣く羽目になることが多い。まあ、2枚共々墓地へ送られてしまうこともままあるのだが。

 

 短所を挙げるならば、やはりその召喚条件の厳しさ。磁石の戦士δで召喚するにしても手間がかかる。ガイアプレートと違って蘇生制限に引っ掛かって蘇生できないのもネック。

 また、耐性のなさもやはり気になるところ。いくら高ステータスとはいえ、除去札1枚で簡単に散ってしまうので、その辺はしっかりと他のカードで守り切りたい。

 

 

・ライトロード・マジシャン ライラ

 複数のタスクを同時にこなす仕事人。

 

 基本的には、召喚して魔法罠を破壊し、そのまま墓地を3枚肥やすのがライラの仕事になる。序盤から終盤、どの場面で出しても良い仕事をしてくれる。攻撃力も一応1700あるので、場合によっては攻撃表示のままで居座ることも。

 

「攻撃しつつ墓地を肥やしてターンエンド→相手の返しの攻撃に対して伏せていた古代遺跡の目覚めを発動→先程肥やした分をコストに相手モンスター破壊→以下ループ」

 

……といった戦法も取れなくはない。そこそこ奇襲性は高い。

 

 そこまでの欠点はないが、防御力の低さと、魔法罠破壊が自分ターンで数えて2ターンに1回しかできないのが痛いところ。一回きりの除去札になりがち。

 また、デッキ枚数が少ないときに相手が意図的にライラを残すと、こちらのデッキ切れ敗北が見えてくるのも面倒な点。特に、隣の芝刈りからのライラは諸刃の剣となるので、やる場合はリスクを承知した上で短期決戦で仕留めきること。

 

 

・磁石の戦士δ

 墓地肥やし要員兼バルキリオン特殊召喚のトリガー。

 

 隣の芝刈りライラで墓地へ送られた際に、十分な数の磁石の戦士が墓地にいれば、そのままバルキリオン特殊召喚できる。初手隣の芝刈りからのバルキリオンの威圧感は凄まじいものがある。

 磁石の戦士δ自身を召喚した場合も、デッキの磁石の戦士を墓地へ送ることができるので、墓地肥やしがガンガン進む。また、バルキリオン召喚の条件を満たした上で自分フィールドに磁石の戦士δがいると、

 

磁石の戦士δを倒すと厄介なバルキリオンが出て来てしまうから、しばらく破壊せずに様子見するか」

 

 と日和るデュエリストも結構いるので、その間に古代遺跡の目覚め等の準備ができてオイシイ展開になることも。ただし、相手が狙ってデュエルを低速化させてきている以上、相手に対抗策がある可能性が高いので注意。

 

 低速化を避けたいなら、墓地に磁石の戦士を貯めた上で、

 

  1. 磁石の戦士δを召喚
  2. 磁石の戦士δの効果により、デッキの磁石の戦士δを墓地へ送る
  3. 墓地へ送った磁石の戦士δの効果発動
  4. バルキリオン特殊召喚

 

……といったプレイングをするのが手っ取り早い。後は、ダメージ覚悟の自壊特攻でもバルキリオン特殊召喚できる。

 

 

・タックルセイダー

 岩石族のかさまし用モンスター。

 墓地へ行くと相手のモンスター1体を裏側守備表示にできるので、場合によっては起死回生の一手となることも。能動的に狙うなら、自壊特攻や隣の芝刈りで墓地へ送るのがベター。

 地味に防御力も1800あるので、壁としても機能する。

 

 だがしかし、なんといってもその使いにくさが目立つ。明確な仮想敵がいないので、漠然とデッキに入れている感じのカードになっている。

 このデッキで代わりに採用するのなら、効果が優秀な「ガーディアン・スタチュー」か単純に壁として優秀な「岩石の巨兵」辺りが候補になるか(ブロックゴーレムはライラがいるせいで採用不可)。

 

 

・電磁石の戦士β

 磁石の戦士δ以上に優秀な墓地肥やし要員。ある意味4枚目の磁石の戦士δ

 

 電磁石の戦士βの効果で磁石の戦士δを手札に加え、相手ターンに電磁石の戦士βの効果で電磁石の戦士βをリリースして磁石の戦士δ特殊召喚すれば、一気にデッキ圧縮ができる。

 このデッキだと蘇生させて使いまわすことはほとんどないので(古代遺跡の目覚めで蘇生させても損をすることが多い)、バルキリオンガイアプレート古代遺跡の目覚めのコストとして墓地から除外してしまっても構わない。

 

 

・磁石の戦士γ

・磁石の戦士β

・磁石の戦士α

 説明不要。肥やし。

 

「肥やしにしちゃ多過ぎるし事故るだろ……」

 

 と思うデュエリストも多いかもしれないが、個人的には全部3枚ずつ突っ込んだ方が隣の芝刈りライラで墓地を肥やすときに安定する印象。初手隣の芝刈りバルキリオンで気持ちよくスタートしたいだけとも言う

 

 

・隣の芝刈り

 このデッキの心臓。

 

 よほどのことが無い限り相手のデッキは20枚なので、10枚分墓地を肥やせる凄いカード。是非ともスキル「リスタート」で1枚手札に加えておきたいところ。

 使うタイミングは基本的には「初手or引いたらすぐ」になるのだが、ガイアプレートやを古代遺跡の目覚め引いてから使わないと不安な場合は、それまで待ってもいいかもしれない。実際、古代遺跡の目覚めを3枚とも墓地へ送られるとキツイ。

 

 面白いカードである反面、使用する際はいくつか注意しなければならない点がある。

 まず一つ目として挙げられるのは、2枚目以降はこのデッキだと腐ること。一応、八式対魔法多重結界を使用する際に使えなくはないが、それ以外では2枚目以降を使用する機会はほとんどない。なので、「隣の芝刈り2枚&ただの磁石の戦士などといった手札に来ても困るカード2枚」といった初期手札の場合はリスタートした方がいいかもしれない。

 次に、相手のデッキ枚数によっては機能停止すること。普通はまずないが、低ランク帯やフリー戦、一部特殊なデッキ(ライトロード、芝刈り植物など)を相手にする場合は、相手のデッキが30枚となっていることもある。こうなるとただの紙切れになってしまうので、リスタート確認画面で相手のデッキ枚数をしっかりチェックした上でリスタートの判断をしたいところ。

 最後に、隣の芝刈りによる墓地肥やしは安定感がないということ。理想は「磁石の戦士3体 + 磁石の戦士δ」のセットが入っていることだが、そう上手く物事は進んでいかない。「ガイアプレート×2 or バルキリオン×2 or 古代遺跡の目覚め×3」という組み合わせで墓地へ送られることもままある。ガイアプレートならまだしも、バルキリオン古代遺跡の目覚めのどちらか一方が全て墓地へ行ってしまうと、かなり厳しい戦いになる。

 

 

・古代遺跡の目覚め

 このデッキの要。永続罠。

 ブラックマジシャンデッキ絶対殺すマン。

 隣の芝刈りによる過剰な墓地肥やしは、このカードのためだけにあると言っても過言ではない。

 

 1ターンに1度、墓地の岩石族2体を除外することで、フィールド上の表側表示カード1枚を破壊するか、墓地の岩石族1体を守備表示で特殊召喚できる面白い永続罠。効果を使わなくてもカードの発動自体はいつでもできるので、相手のドロー直後に発動して「炎舞玉衡」を回避できるのも評価点。

 

 基本的には、相手モンスターを破壊するのが主な仕事になる。このカードはなんと言っても、相手ターンでも自分ターンでも効果が使えるフリーチェーン永続罠というのが強い。なので、猪突猛進で突っ込んできたモンスターや、防御札で戦闘を成立させて交代しようとしている剣闘獣、召喚されたばかりで今から色々悪い事をしようとしている効果モンスター、防御札を用意して待ち構えているモンスター……といった様々なモンスターを狩ることができる。

 特に、ブラックマジシャンに対する完封っぷりはすさまじいものがあり、千本ナイフや黒魔導を発動される前に、ブラックマジシャンが召喚された瞬間出オチを喰らわせ続けるというえげつないプレイングが可能(1ターンに複数体召喚された場合は知らない)。

 

ムカつくぜテメェら!!

俺の(原作ファン)サービスをことごとく拒否りやがって!

なんで俺に気持ちよくデュエルさせねぇんだ!

いい加減召喚させろよ!召喚させれぇ!!

 

 ……という、ブラックマジシャン使いの嘆きが聞こえて来そうな試合も多々あった。悔しいでしょうねぇ

 

 また、表側表示のカードであれば何でも破壊できるので、相手の魔法罠も場合によっては破壊できる。そして、自分のモンスターも破壊できるので、サクリファイスエスケープやロック対策にも使えなくはない。優秀。

 

 2つ目の効果もそこそこ優秀で、主にガイアプレートの蘇生に使われる。また、無理矢理やりくりすれば電磁石の戦士βの使いまわしもできなくはない。記事執筆中に思ったが、ひょっとしたらガーディアン・スタチューとの相性も悪く無いかもしれない。

 

 欠点は発動時のコストくらいだが、このデッキだとそこまで気にならない。墓地消費が激しい蘇生効果の使いどころが難しいくらいで、破壊効果のほうは比較的使いやすい。

 ただし、コズミックサイクロンやネフティスといった魔法罠破壊には滅法弱いので注意。フリーチェーン故に最低一回は動けるのが救いだが、このカードに頼り過ぎると痛い目を見る。

 

 

・分断の壁

 説明不要の防御札。

 何も考えず取り敢えず入れたカード。コンボ能力を重視するなら、もっと入れるべきカードが他にあるはず。多分。

 ガイアプレートバルキリオン抜きで勝負するときは必須。相手からしても、「なんで磁石の戦士デッキに分断の壁なんか入れてんの?」状態だと思うので、ある程度は不意をつける。多分。

 

 

・八式対魔法多重結界

 フィールド上のモンスター1体を対象とする魔法カードの発動を無効にして破壊するカウンター罠

 

 エネコン、猪突猛進、死者への手向け、装備魔法、クロスソウル、突撃指令辺りを無力化できる。「フィールド上の――」の部分が大事。本来、対象を取らないことで有名な猪突猛進も発動時に自分のモンスター1体を選んでから発動するので、八式対魔法多重結界で対応できる。突撃指令も同様に、リリースする自分モンスター1体を選んでから発動するので八式対魔法多重結界からは逃れられない。

 どうしてもガイアプレートバルキリオンの耐性のなさが目立つので採用。当時は猪突猛進、エネコン、クロスソウルが重かった。特に、エネコンでコントロール奪われて一気にタコ殴りにされて負けるケースが多かった印象。

 

 また、手元に魔法カードがあれば(つまり隣の芝刈り)、その魔法カードを捨てることで相手の魔法カードの発動を無効化して破壊できる。マジックジャマー状態。儀式魔法とかが止められればおいしいが、狙ってできる代物ではない。

 

・フォースフィールド

 八式対魔法多重結界と同じ。

 ただし、手元に魔法カードがある場合に相手の魔法カードの発動を無効化して破壊できる効果は存在しない。つまり、効果が一つ減った八式対魔法多重結界。完全に下位互換。

 まあでも、八式対魔法多重結界は明日香のレベルアップ報酬で1枚しか貰えないので、今のところはこれで代用するしかない。このデッキで普段使う分には、下位互換であることは全く気にならないので問題ない。

 

 

 

プレイング

 

  • 序盤

 基本的には、リスタートで隣の芝刈りを手札に加えてからデュエル開始。

 隣の芝刈りを引けている場合でも、手札が悪いと感じたならばリスタートした方がいいことも多い。欲を言えば、古代遺跡の目覚めガイアプレートフォースフィールドのいずれか1枚は欲しい。スピードは落ちるものの、磁石の戦士δライラでも墓地肥やしはできるので隣の芝刈りに拘り過ぎる必要は無い。

 

 

 デュエル開始後は、隣の芝刈りがあるなら初手で隣の芝刈りを使うのが基本。

 それ以降の墓地肥やしは、手札や墓地のカード次第で色々と考える。

 

 古代遺跡の目覚めガイアプレートバルキリオンといった主要カードが手札に多ければ多いほど、墓地肥やしは荒っぽくガンガンやった方が良い傾向にある。ライラを引けたら積極的に使うべし。

 逆に、主要カードが手札に殆どない場合は、なるべく磁石の戦士δ電磁石の戦士βで磁石の戦士だけを着実に墓地へ送った方がいい。ライラで荒っぽく墓地を肥やすと、主要カードがボロボロと墓地に落ちて悲惨な目に遭うことが多い。墓地を肥やすというよりは、デッキ圧縮をして主要カードを「手札という安全圏」に避難させるイメージ。2,3枚(場合によっては1枚)避難させることができたら、荒っぽく墓地肥やしをしてもいい。

 

 で、墓地に磁石の戦士を3体確保できれば、磁石の戦士δ電磁石の戦士βを召喚してバルキリオン特殊召喚を狙うべし。速攻で勝負をしたいなら自壊特攻、準備時間が欲しい場合はそのまま待機。この辺の判断は人による。

 

 

  • 中盤(大型召喚直後)

 ガイアプレートバルキリオンを召喚できた後も、なるべく墓地は肥やし続けること。2体目の大型召喚や古代遺跡の目覚めのリソースを確保したい。

 戦闘で負けることはまずないので、よほどのことが無い限りは積極的に殴っていく。ライラの効果で魔法罠を破壊しつつ殴ることができれば更に美味しい。ただし、相手が仕掛けて来ない場合は、古代遺跡の目覚めフォースフィールドを悠々と準備できることも多いので、様子見に徹しても構わない(相手のデッキにもよるが)。

 

 理想は、大型召喚ターンやその次のターンには、古代遺跡の目覚めフォースフィールドが使える状態にあること。このタイミングで魔法罠が噛み合えば、ここで一気に勝ちをもぎ取れる。

 

 

 ちなみにだが、古代遺跡の目覚めガイアプレートのコストで除外するカードは、優先度の高い順に、

  1. バルキリオン
  2. 磁石の戦士δ、タックルセイダー
  3. 通常の磁石の戦士
  4. 電磁石の戦士β
  5. ガイアプレート

 

 ……といった感じになる。

 墓地からの使い回しが利かないバルキリオンは積極的に除外するべし。そして、バルキリオン特殊召喚の可能性を残し続けるならば、なるべく墓地には電磁石の戦士βや普通の磁石の戦士が残るように仕向けたい。また、あまりお勧めはしないが、ガイアプレートを蘇生させる気がサラサラないのであれば、ガイアプレートも積極的に除外していい。

 ……古代遺跡の目覚め以外の蘇生カードを入れるのならば多少優先度は変わって来るのだが、その辺まで考慮すると面倒なので割愛。

 

 

  • 終盤(大型を倒されて勝負がもつれた場合)

 1体大型モンスターを打ち倒された場合、どうにか2体目の大型召喚に繋げて相手を上から再び叩いたり、古代遺跡の目覚めで相手モンスターを破壊し尽して下級ビートで無理矢理ねじ込んだりすることになる。

 手札にガイアプレートがある場合はガイアプレートを、磁石の戦士δ電磁石の戦士βがあるならバルキリオンを。どちらも厳しい(全部墓地に落ちている)なら、最後は古代遺跡の目覚め頼みになる。

 古代遺跡の目覚めで相手モンスターを破壊しつつ下級モンスターで殴るのが基本ではあるが、古代遺跡の目覚めで何度破壊しても追いつけないほどの展開力や蘇生力があるデッキ相手なら話は別。そういった場合は、相手のターン終了直前に古代遺跡の目覚めガイアプレートを復活させて、上から殴った方が戦いやすい。

 

 また、古代遺跡の目覚めも使用回数に限度があるので、(バルキリオン召喚、ガイアプレート特殊召喚から3ターン分維持、の二つをしていた場合は大体4回が限度)、何も考えずに下手に乱発するのは避けたいところ。もっとも、逆に古代遺跡の目覚めを温存したせいで負けることもあるのが難しいところではあるのだが……。

 

 なんにせよ、ここまで来るとデッキ切れ敗北の可能性も出てきてしまうので、積極的に仕掛けていかないと負けることが多い。臆さず攻めるべし。

 

 

 ……最後に補足として述べておくが、墓地肥やしデッキを使う際は、対戦中に画面右上のデュエルログを見る癖をつけておくことをお勧めする。というのも、相手ターンやモンスター効果発動確認時には、自分の墓地のカードをチェックする手段が、デュエルログを見ることしかないためだ。

 ……そのデュエルログですら、ログを丁寧に追って行かないと墓地にあるカードが正確には分からないのが難点となっているので、きっちりとプレイしたい場合は、墓地へ送ったカードをチラシの裏なり何なりに適宜記載していくことをお勧めする。私はそんな面倒なことをする気はサラサラないが。