DLv19止まり野郎の第2回KCカップレポート
※2018/2/16、誤解を招かないようにタイトル変更。第3回についてはこちら
というわけで、当ブログ最初の記事ではスマホゲーム「遊戯王デュエルリンクス」で現在行われている大規模ランクマッチ、
- リリース当時~1月上旬頃までは、クリボール3枚積みの力でデュエルキング
- その後、恐竜、狩場ハーピィ、ダイダロス辺りの環境に対応しきれず陥落
- 第1回KCカップもプレミア加工のエネコンだけ貰える順位で息切れ
- そのまま燃え尽きて9月頃まで殆どまともにプレイせず
- 復帰後は熱意もカードも技術も不足状態になり、毎月60勝SRチケを取ったら完全休業する万年プラチナ止まりマンに成り下がる
……という典型的なスタートダッシュオンリーのプレイヤーである。
まあ要するに、雑魚の書く記事なわけだ。というわけで、猛者のレポートが見たい方は今のうちにブラウザバックすることをお勧めする。それ以外の方も、私の微妙な実力を把握した上で、過度な期待はせずに見てもらいたい。
・DLv1~5
DLv5まではランクがダウンしない優しい世界なので、ここ1,2カ月くらいで使い慣れたネフティスデッキで挑むことに。
「デッキ名間違ってるじゃん!」は禁句
よく見る粉砕ネフティスデッキ。
レッドアイズとネフティスが猛威を振るっていたときの名残で、その対策に「業火の重騎士」を入れていた。
唯一のトラップである「封魔の呪印」は機械天使対策にピン挿ししたメタカード。ネフティスデッキは「炎王の孤島」や「魂のカード」が手札で腐ることもあるので、噛み合えば腐った魔法カードも生かしつつ相手の戦術を潰せる良カード。
そしてDLv1~5は難なく終了。といっても、機械天使やアンティークギアに何度かボコられたので不安な立ち上がりではあった。対戦相手で珍しかったデッキとしては、モンスターチェンジガンドラデッキ辺り。面白いけど弱いのが悲しい。
・DLv5~10
そのままネフティスでGO。
……したのがまずかった。
DLv7くらいまでは順調に行ったものの、その辺で疲れが出てプレイが雑に。
ネフティスデッキでデッキ切れ勝利を狙うとかいう意味不明なことをさせられたせい
業火の重騎士のデュアル召喚を忘れたままバトルしたり、意味のないエネコンコントロール奪取をしたり。そしてそのまま真っ逆さまにDLv5戻り。
その後も機械天使対策に封魔の呪印の採用枚数を増やして無事事故りまくったり、パック発売から日の浅い剣闘獣に分からん殺しをされたり、初期手札の悪さにキレてクリボールを炎王の孤島で砕いてヤクシャの餌にしたりと、やりたい放題して順調に負け続けた。
そして、時代遅れの突撃恐竜にも負けたところでようやく目が覚め、デッキ変更。
「サクリファイス」と相性が良い「クリボール」を生かすために、相手モンスターを寝かしてから「忍者マスター SASUKE」やデュアル召喚した「業火の重騎士」で除去する戦術を組み込んだ。
というか、ソニバやセンジュは1枚ずつしか持ってないからこうするしかなかった
「溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム」からのサクリファイスをキメる瞬間が一番気持ちいい。
サクリデッキ切り替え後は比較的順調に事が進む。というか、
儀式=機械天使
の図式が成り立っているせいか、警戒されていないサクリはポンポン決まる。警戒されていても環境に多いアンティークギアデッキでは中々止める術はない。クリボール3枚積みもアンティークギアには辛い相手だし。
結果、アンティークギアデッキをカモにしてDLv10に到達。
・DLv10~15
そのままサクリでGO!
したらやっぱりまずかった。
DLv10まではたまに見る程度だった剣闘獣デッキが一気に増加。
体感としては、
剣闘獣:機械天使:アンティーク:その他 = 3:3:3:1
くらい(超雑)。
その結果、剣闘獣相手だとかなり分が悪い自分のサクリデッキは大ブレーキ。アンティークギアから奪う勝ち星だけでは勝ち越せなくなり、DLv10~12で超低空飛行。
もはやサクリデッキの立て直しは不可能、別デッキを用意せざるを得ない状況に。
だが、勝てるデッキ選びは困難を極めた。
まずは手軽に使える環境デッキということで、今まで散々カモにしてきたアンティークギアデッキに目を付けたのだが……
見たら一目でわかるだろう。
そう、何を隠そうこの男、
「古代の機械巨人」を1枚しか持っていないのである。
クロノス先生のレベルを上げれば済む話なのに、それすらも怠ったサボり魔デュエリストの末路がこのデッキだ。有効活用しきれていない「幻獣機ハムストラット」が哀れに見えてくる。
結果、アンティークギアデッキ同士のミラーマッチに滅茶苦茶弱く、機械天使にはエネコンを警戒されて対策されるせいで身動きがとれず、剣闘獣相手だとその中途半端さ故に押し負ける……といった、誰が相手でも負けるデッキができあがった。
その後も改良と称した迷走デッキ構築を続けるものの成果は上がらず。
仕舞には、DLv10から下がらないのをいいことに、おジャマデッキで先行おジャマキングをぶっ放してストレス発散する始末。ストレス発散のはけ口になった真面目なデュエリスト約1名は泣いていい。
だが、活路は存在した。
時代遅れの地雷デッキ、氷結界が。
ネフティス、青龍、レッドアイズが流行した頃存在したデッキ、それが氷結界。
「氷結界の三方陣」によるカード1枚破壊からの大量展開、そしてそこからの後攻ワンターンキルを主体とするデッキ。
スキル「バランス」はもう使えないので、「デュエルスタンバイ」で代用。
モンスターも強力なものが多く、
- 氷結界モンスターの大量展開を可能にする2800のアタッカー「氷結界の虎将 グルナード」
- エンドフェイズに墓地の氷結界モンスターを蘇生できる2700のアタッカー「氷結界の虎将 ガンターラ」
- 条件はあるものの、相手のセットカードを手札に戻すワンキル特化性能持ちの「氷結界の舞姫」
といったメンツが揃っている。
更には、相手モンスターを手札に戻す効果を持つ「氷結界の神精霊」が新パックで登場したので、それも投入。これにより、2,3ターン目による一斉攻撃勝利を阻止されても、ある程度の戦闘持続力が生まれた(クリボール込みで、という条件がつくことも多いが)。
結果から言えば、これは地雷として十二分に機能した。
多分今大会では200戦近く対戦したとは思うが、その中で氷結界を使うデュエリストには一度も遭遇しなかった。完全に地雷枠である。
そして、全くのノーマークであるが故に決まりやすい後攻ワンターンキルや3ターン目での一斉攻撃勝利。「デュエルスタンバイ」というスキル自体、バーンデッキやロックデッキ、デッキ破壊等といった迂闊に攻め込むのが危険なデッキが多いことも相まって、相手が1,2ターン目に様子見で控え目の行動をしてくれるのもワンキル成立の大きな要因。
また、1ターンで仕留めきれず、返しのターンで劣勢になりかけても、氷結界モンスターが一体でも場に残ってくれれば、「氷結界の神精霊」を召喚してエンドフェイズ時に相手の厄介なモンスターを手札に戻すことが可能なのだ。というか、「氷結界の神精霊」自体が認知度がきわめて低いモンスターであるせいか、こいつ1体で相手の脳をかなり麻痺させることができる。
(相変わらずのコンマイ語のせいか、効果を勘違いして色々無駄撃ちしてくれるデュエリストも多いし)
短所としては、やはりその手札事故率。ぶっちゃけ負け試合の大半は手札事故。元々「バランス」無しでは無茶なデッキだと言われていたし、「デュエルスタンバイ」でカバーしても結構事故る。
しかし、その事故率を無視してでもそこそこ勝ち越せる程度には、DLv10~15帯では地雷デッキの底力を見せてくれた。
DLv10から氷結界だけで一気にDLv15へ到達。
サクリデッキが完全に息の根を止められたときはどうしようかと思ったが、なんとかなった。
・DLv15~19
当然そのまま氷結界でGO!
……まあ、そう現実は甘くない。
DLv15を超えた途端、機械天使が大量発生。逆に向こうに後攻ワンキルされる事態が多発し、DLv16~17をさまよう羽目に。機械天使以外には負けられないプレッシャーからか、氷結界の三方陣による破壊の判断能力も鈍りがちに。更には、おそらくエネコン対策でデッキに挿したのであろう「八式対魔法多重結界」や「封魔の呪印」により、機械天使相手の後攻ワンキルどころかそもそも氷結界が展開できないという地獄を見ることになる。
その行き詰った心理状態を反映するかの如く手札事故も増加し、先程までの勢いは完全に消失してしまい、
「氷結界でDLv15まで来れたのは、単に運が良かっただけだったんじゃね?」
と言うしかない状況に追い込まれる。面倒になって、一昔前に環境メタ兼丁度いい60勝稼ぎデッキとして愛用していたサイマジデッキを持ち出すも、当然の如く全戦全敗でDLv15まで真っ逆さまに転落。再びデッキ変更タイムへ突入することに。
そこで白羽の矢が立ったのは、DLv15までで散々苦労させられた剣闘獣デッキ。
「氷結界の神精霊」を取る為に中途半端に開封した新パックに全ジェム(6000くらい?)を注ぎ込み、ジェムが尽きるギリギリのタイミングでなんとか完成。
というわけで、対戦しつつ試行錯誤して完成させたデッキがこれ。
コイツいつも何も考えずにクリボール積んでんな
メインアタッカーである「剣闘獣ラクエル」が2枚止まりなのが懸念材料だが、代わりに「剣闘獣ディカエリィ」を3積みしてカバー。上級モンスターは事故要員になることが多かったのでバッサリカット。それでも、「剣闘獣ムルミロ」が事故要員になることも多かったが……
下級剣闘獣を魔法、罠、クリボールで守りつつ戦闘を行い、「剣闘獣ベストロウリィ」や「剣闘獣ムルミロ」で相手のカードを破壊してクルクルとデッキを回しながらフィールドを制圧するのが主な動き。
剣闘獣デッキに入れている人を殆ど見かけないが、少し前からチケット交換に追加された「ホーリーライフバリアー」は結構お勧め。勝負所でとても大きな影響を及ぼしてくれる。
また、EXデッキには、
- 手札1枚をコストに魔法罠カードの効果を無効にして破壊する、攻撃力3000の切り札、「剣闘獣ヘラクレイノス」×1
- 戦闘では破壊されない上に、古代の機械巨人と古代の機械獣の効果を両方併せ持つ強力モンスター「剣闘獣ネロキウス」×2
- 2体の剣闘獣をデッキに戻せば簡単に召喚できる、対ロックバーンデッキ向けの2500アタッカー「剣闘獣エセダリ」×2
といった強力なモンスターが並び、チマチマしたコントロール戦のみではなく、パワー勝負もできるのが剣闘獣デッキの強み。
これだけ強いと、デビュー直後に環境に名を連ねるのもよく分かる。ほんとに強い。
スキルは「マインドスキャン」。やはり場を制圧するデッキのお供はこのスキル。
結果、中々良い感じで勝ち越し続け、じわじわとDLv19へ到達。
ただし、速攻力がない点はかなり目立った。ほぼ息の根を止めたはずのアンデアイズに10ターンくらい延々と粘られたり、機械天使の後攻ワンキルを理想的な形で止めたにも関わらず、返しのターンで相手のライフを削りきれずに逆に次のターンで潰されたり。また、勝つにしても時間が掛かるというのは、現代人にはあまり好ましくないデッキだろう。ぶっちゃけかなり疲れる。
それでも、DLv19で良い感じに勝ち越し続ける。
「もうDLv20(予選通過)は目の前だぜ、ヒャッハー!」
といった感じで息巻きながら3連勝して更にハイな状態に。
……しかしここでおかしなことに気づく。
そう、
いつまで経っても、「次に勝てばDLvアップ!」といった言葉が現れないのだ。
「勝ち越しているはずなのに、ていうか3連勝だってやってのけたのに……」
と、雲を掴むような感覚でプレイを続行するも、結局上がれないままいたずらに時間を消耗し、ギブアップ。というか、疲れて途中で負けまくった挙句、「次負けるとDLvダウン!」の表記を一度見させられる有様。
「これは、DLv19のときだけ仕様が特殊なことになっているに違いない!」
と思い立ち、ネットで調べてみると、そこには「DLvMaxになるためには、5連勝しなければならない」といった旨の内容が。
もう一度言おう。
「DLMaxになるためには、5連勝しなければならない」
……。
俺はどうすればいい!?
どうやってあいつら(機械天使)相手に5連勝すればいいんだ!
答えろ!
どうすればいい!
答えてみろルドガー!
「そういえば恐竜デッキでデュエルキングになったとき、5連勝を強要させられて結構ストレス溜めながら頑張った気がするなあ……」
と虚ろな目をしながらスマートフォンを眺め、そのまま茫然自失。
もう一度あの苦行をやるだけの熱意はなく、KCカップ開幕から僅か5日で私のKCカップは幕を下ろした。KCカップ期間中だが、もう対人戦は一切やっていない。燃え尽き気味なので、多分また隠居生活に戻りそう。
どんなデッキであれ、5連勝するのはかなりキツイ。やってのけた人は本当に化け物だよ、うん。
(今現在の成績。所詮私には2ndステージへ行く資格はなかった……)
・環境デッキ感想
まあ、ぶっちゃけ機械天使一強のKCカップだった(まだ終わってないけど)。
勝手に一人でポコポコソリティアしてるし、モンスター除去の仕方がえげつないし、倒しても次のターンには再び降臨してくるしで、相手にすると厄介なことこの上ない。
おまけに、上に行けば行くほどエネコンを警戒する知恵がついているせいで、ダキニの除去効果を使ってこないデュエリストも多く、エネコンさえあれば対応できるという時代は終わってしまった。除去効果が任意なせいで本当に止めようがない。どっかの満足同盟さんでさえも「インチキ効果もいい加減にしろ!」と言い出すレベル。
そして、先程も述べた通り、そもそもこちらのエネコンをあらかじめ壊しにくる機械天使デッキも多かった。「八式対魔法多重結界」、「封魔の呪印」、「撲殺の使徒」辺りがデッキによく入っている印象。こいつらを入れてもそこそこ安定してソリティアできる機械天使は頭おかしい。
ぶっちゃけ、スキル無しでも比較的使いやすいデッキであるせいか、組み合わせられるスキルの数も膨大。安定を求めた「バランス」や「リスタート」、エネコンを未然に防ぐ「マインドスキャン」、果ては「闇黒?古代の機械」と組み合わせたクレイジーなものまで。
クロノスがまさかのダキニを召喚して、次のターン更に「古代の機械巨人」を並べられたときには、開いた口が塞がらなかった。馬鹿げてるぜ!
ちなみに筆者は機械天使集めをサボったゴミプレイヤーなので、このビックウェーブには乗れなかった。悲しい。
DLvにもよるが、次によく見たのはアンティークギアデッキ。
単純で強力、そしてエースモンスターの「古代の機械巨人」への繋げ安さと破壊力から大人気に。クロノスイベントが割とぬるめのイベントだったお陰でデッキ構築難度も低め。このデッキが増えすぎたせいで、機械天使に強いデッキが動きづらくなり、結果的に機械天使一強を助長することに。
まあでも、始めてから日が浅いプレイヤーにもチャンスを与えたという点では、それだけでも評価に値するだろう。
そしてもう一つの環境デッキは剣闘獣。
さっき書いた通りだが、相手カードをどんどん破壊しながらモンスターをクルクル回す強いデッキ。最新パック1箱分を開封すれば、取り敢えずは形になるのも人気の理由。どんなデッキ相手でも結構戦えるのが魅力。まあ、長期戦は必至となる上に、その長期戦の中で1つ手順を間違えただけで命取りになりかねないデッキではあるが。
機械天使とは違ったベクトルで時間を取るので、相手にすると厄介。筆者も、
「EXデッキ、どっちを出すか悩むな……」
とか、
「ベストロウリィ、まだデッキに残ってたっけな……てかムルミロから戻さないとムルミロの効果で破壊できないし……」
とかで無駄にエンドフェイズ等で長考してた。申し訳ねえ……。
他にも忍者デッキは安定した強さ故か使用者をそこそこ見かけたし、アンデアイズも一定数は存在してた。鹵獲装置使いや黄泉ガエルマジックボックスといった流行から外れたデッキもちらほら。氷結界?筆者が使わなくなったので、多分DLv15以上では絶滅した
まあ、なんだかんだ言って、久々に真面目に対人戦をやると中々楽しかった。
ランクが上がるにつれて機械天使の対エネコン包囲網の完成度が増していく様は大規模ランク戦らしい現象で面白いし、環境デッキの一角を使って気持ちよくプレイできたし、氷結界の害悪奇襲戦術が決まりまくって笑いが止まらなかったし。
それでも、疲れるから対人戦はもう当分いいかな、と思ってしまうわけだが……
さて、この記事はこれにて終了させてもらうことにする。
どうもありがとうございました。